2011年9月25日日曜日

岩手県沿岸被災地の景観資源調査

三陸沿岸の被災地の景観資源調査を行っています。
今回は、大船渡市三陸町、陸前高田市を調査しました。

大船渡市三陸町の屋号納屋家は2009年に、いわて景観まちづくりセンターがまちあるきで訪れていた場所です。
明治に建てられた歴史ある建物で、標高10mに建っていますが今回の津波で欄間まで水につかりました。建具は全て外れて、多くの家具も使用出来ません。ご主人からは、1波よりも2波、3波で、被害が大きかったとお聞きしました。ご主人はご無事でしたが、生活も含めて今後が大変と言われてました。
(上の写真が2009年、下が2011年)



陸前高田市の箱根山からの写真です。広田半島と米崎地区の間が低地になっていますがここに津波がきたことがはっきりとわかります。以前は田んぼが広がっていたはずですが、今はその面影はありません。


以前のふるさとの景観を取り戻すには多くの課題があることを実感します。

2011年9月12日月曜日

景観に配慮した、河川・海岸構造物の復旧について

 国土交通省では東日本大震災で被災した河川・海岸構造物の復旧で、景観的に配慮すべき方針などを取りまとめるために、景観検討会を立ち上げた記事がありました。

日経 ケンプラッツ↓
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20110905/552527/
国土交通省↓
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo03_hh_000377.html

津波の高さに応じた堤防を作るわけですが、施設がボリュームをもっているだけにとても難しい課題が多くあると思います。
陸前高田市などは、松林とセットになるのでしょうが、イメージがわきません。
今後どのような議論が行われるか、注目されます。
陸前高田の防潮堤と、喪失した松原

2011年5月24日火曜日

沿岸復興に向けたブレインストーミング













先月行われた沿岸復興に向けたブレインストーミングのまとめをお知らせいたします。

テーマはコミュニティとまちづくりでした。

いろいろ意見がありました。

以下のように、要点の整理をおこないました。


・コミュニティには多様な属性がある。きめ細やかに把握して、復興に活かしたい。

・沿岸地域の特性、ふるさとのイメージを大切にしたまちづくりにしたい。

・景観まちづくりの観点を復興に取り入れ、愛着がもてる地域としていきたい。


美しい三陸沿岸のまちづくりの一助になるように、景観まちづくりセンターとしても情報発信を行い、沿岸地域との連携も視野にいれながら活動していく方向性を確認しました。

そこで、当センターの活動の一つとして、まずは沿岸地方の景観調査を行う方向で現在考えています。

この件につきましては、また後日、情報発信させていただきます。


皆様お疲れさまでした。

2011年4月29日金曜日

復興に向けたまちづくりブレインストーミング

 4月25日に岩手県公会堂で行った復興に向けたまちづくり、ブレインストーミングの 様子を簡単にお伝えします。




(新聞記事は岩手建設工業新聞社様の記事を掲載しています。取材ありがとうございました)






 当日は約20人、(7団体、岩手大学生)の方に参加いただき、岩手県内の地震と津波災害による被害状況を紹介のあと、コミュニティ維持、またそれを可能にするまちづくりの観点でブレストを行いました。






 詳しい内容は成果まとめ次第紹介いたします。



 議論としては、「仮設住宅にコミュニティ単位で入居する仕組みはないか」、「職として漁業の復興を急ぎたい」、「町の記憶、これまでの景観資源も重要」などの意見がありました。
 参加された皆様も、今回の震災を受けて本当にいろいろな意見をお持ちいただいていることがわかりました。


 美しい三陸沿岸のまちづくりの一助になるように、景観まちづくりセンターとしても情報発信を行い、沿岸地域との連携も視野にいれながら活動していく方向性を確認しました。

 他団体の皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました。またセンターの皆様もお疲れさまでした。


 


















2011年4月21日木曜日

震災復興に向けたブレインストーミング

震災からの復興に向けて、ブレインストーミングを行う予定です。


その事前会議を4月20日に行いました。


4月25日(月曜日)、岩手県公会堂で18:30~実施予定です。


テーマは、コミュニティが持続出来るまちづくりとは です。


お時間ある方は是非ご参加ください。










2011年2月14日月曜日

景観学習報告会

これまで、県内4地区で行なってきた景観学習ですが、先日盛岡市「マリオス」で報告会を行ないました。

 参加した学校は、大船渡市立吉浜中学校、軽米町立軽米中学校、岩手県立岩谷堂高校の3校でした。お忙しい中、皆さんおつかれさまでした。

 また当日は、大船渡市、奥四ヶ浜地域景観まちづくりセンター、NPO法人ETCの方にも参加いただき、さらには、岩手県都市計画課まちづくり担当の方にも参加いただきました。大変ありがとうございました。

 本取り組みは、未来のまちづくりの担い手の育成や、景観まちづくりの専門家の技術向上を狙った取り組みでした。

 生徒からは、「景観という言葉を始めて知った」とか「マンホールの蓋にも特徴があるんだ」などの感想を聞くことができました。景観やまちに対しての「きづき」があったようです。

 地域のまちづくりの専門家であるETCさんからは「ファストフード的景観が増えているなか、地域の景観を説明できる人が必要」など、様々な議論を行なうことができました。

 

 景観学習の取り組みは、本団体も始めての取り組みでしたが、今後も各地の団体と連携しながら続けていければと思います。